黒田裕子さんを偲んで

12月24日に天国に旅立たれた黒田裕子さんを偲ぶ会が、12月21日に神戸市東灘区で開かれました。

黒田さんは宝塚市立病院の元副総看護師長。阪神淡路大震災後、職を投げ打って、文字どおり「全身全霊」「不眠不休」で被災者支援と被災地復興に関わり、国内のみならず海外へも精力的に駆けまわって活動してこられた方です。

会場のコープこうべ生活文化センターは、黒田さんにお別れしに来た人であふれ返っていました。高名な政治家や大企業の重役でもこんなには集まらないだろうと思うほど。ようやく入れたホールで、私は、在りし日の映像と親交の深かった方々からのメッセージを拝聴しました。

作家の柳田邦男さん、中川智子市長、防災の室﨑益輝先生、そして、

「ユーモアと勇気。寛容と実践。人にとって必要なすべてを黒田さんに教えていただいた」(広島の地域包括支援センター関係者)

「我々はかけがえのない家族と財産などすべてを失ったが、人間のあたたかさ、つながりのありがたさと喜びを学んだ。何事にも代えがたい」「日本一恵まれた仮設住宅と公言して憚らない」(気仙沼市・仮設住宅自治会長)

仮設のマリア様と慕われ、マザー・テレサと呼ばれた黒田裕子さん。

災害時の看護のあり方を「災害看護」という分野に確立し、後進を指導。市民が市民活動を支えるしくみづくり。民間企業をも巻き込んでボランティアの輪を広げ——1人で何十人分のはたらきをして、どれほどたくさんのものを残して逝かれたことか。

いただいた追悼集のタイトルは「人生旅の荷物は夢ひとつ」。ご自筆です。

私はすごい人の背を見せていただいた。身の引き締まる思いがしました。

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