男女共同参画宣言都市サミット 宝塚から新たなる一歩を ~響きあって、ともに未来へ~
2014年11月14日
1994年(H6)、宝塚市は大阪府堺市、長野県塩尻市とともに全国で初めて「男女共同参画推進都市宣言都市」の指定を受けました。
あれから20年。進歩したこと、変わらないことを見つめ直し、これからの男女共同参画のあり方を考えるためのサミットがわが市で開催されることになりました。会場は宝塚ホテルです。
午前中のトークセッションは、
●第1部会「貧困スパイラル ~見えづらい女性の貧困~」(赤石千衣子×丸山里美)
●第2部会「男女共同参画・男性にとってのメリット ~ノルウェーの最新事情から~」(渥美由喜×Jan Einar Stromsodd)
●第3部会「男女共同参画社会実現への処方箋 ~女性がもっと輝くために~」(伊田広行×田上時子)※敬称略。
私は迷いに迷って第1部会を選びました。
赤石さんは、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長。ダブルワークで昼夜働き続けて月収12~13万円、トリプルワークで休みなく働きながら元夫の借金を返済中など、シングルマザーの過酷な生活実態を紹介しながら、子どもたちの状況や多重困難、貧困の解決策について言及されました。
女性の貧困の背景に「男性正社員稼ぎ主システム」が存在します。平均年収223万円、夫から養育費を受け取っている人はたったの19.7%、月額4万1020円の児童扶養手当は「命綱」で、みなし寡婦控除を適用して支援に乗り出す自治体も・・・と、宝塚市が今年度から適用していることを高く評価していただきました。
立命館大学准教授の丸山先生は、女性の貧困率や原因を世帯類型別、年齢別に分析。今後必要な政策として、最低賃金アップ、家族単位ではなくシングル単位の社会保障制度、長時間労働の抑制(男女ともに子育てと賃労働を)、性別役割分業をあたりまえにしない教育などをあげられました。