
寺本さなえさんとの出会いは、20年前。宝塚南口駅前商業空き店舗で開催していた現代美術展(現在の宝塚てん・てん)の会場だったと思う。震災で解体された温泉街、ファミリーランドの閉園など。かつての街の活気を取り戻したい。街と人の心の再生を願う「生」の石積みもここから生まれた。
寺本さんは、市民に心の豊かさをもたらすアートの力を大切にする視点で活動を続けてきた。経済効果が少ないという理由で文化芸術を蔑ろにする街は必ず滅びる。そのことを危惧されてきたからだ。
政党を背後に控える議員が多いなか、当初から政党には所属せず、つねに市民の代表という姿勢を貫いてきた。これは凄いことだ。長年の経験と知識をかねそなえた寺本さなえさんに大いに期待したい。
【著者】大野良平(現代美術家 「生」制作者)




