介護が終わった日

 私事で恐縮ですが、祖母がけさ他界しました(享年93歳)。

 国家公務員を勤め上げ、晴耕雨読の充実した余生を送っていた祖母が、独居老人をねらう悪質な不動産詐欺事件に巻き込まれたのは6年前のこと。それを機に住み慣れた町を離れ、この宝塚で暮らすことになったのです。丘の上の自立型老人ホームでごきげんな日々を過ごしていましたが、3年前に体調を崩して入院。退院後は宝塚・西宮・伊丹の老健施設でリハビリを続けていました。

 多くの高齢者は入院生活によって痴呆が進行し、元の生活に戻ることが困難になります。それでも、優秀な介護スタッフによって見違えるほど回復する場合があること。老人施設のあり方がさまざまなこと。システム上転々としなければならない本人と家族の不安。医療機関と福祉施設の狭間で感じるズレ。もの言えぬ高齢者と乳幼児には共通する問題がいくつもあります。

 祖母の介護を通じていろんなことを考えさせられました。

 祖母を支えてくれたすべてのみなさんに心から感謝します。(※写真は今年3月・寺本さなえの自宅で)
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