
本棚の隅にあった岩波の『世界憲法集』(宮沢俊義編)に、「(略)中華人民共和国の指導的思想は、マルクス主義・レーニン主義・毛沢東主義である」(中華人民共和国憲法第2条)とあって、びっくり! 学生時代に買った、1981年発行の本でした。
体制が変わったところはともかく、憲法って、どれくらい改正されているのでしょう。主要18カ国の憲法を収めた有信堂『世界の憲法集 第3版』(阿部照哉・畑博行 編)を手に入れ、ぱらぱら繰ってみると――。
世界が東西陣営に分かれていた冷戦時代はすっかり過去のものとなって、民主主義と自由市場の時代になっていること、人権が人類普遍の規範になりつつあることに今さらながら感動を覚えます。同時に、宗教、教育、労働、軍隊、刑罰、国会・議会その他、国によってこうもルールが違うものなんだ・・・とも。
個人的に注目しているのはスペイン憲法(1978年)。従来の人権に加えて、プライバシー権や文化アクセス権、環境権など新しい権利が盛り込まれています。国防の権利・義務もあれば「良心的兵役拒否」もアリ。92年の改正で市町村選挙における外国人の被選挙権も認めています。
かつて「人権」の半分も関心をもてなかった「統治機構」の段も、今はその比較がおもしろい。昨日の新聞は憲法特集でした。誕生から60年、日本国憲法改正のゆくえが気になります。




