セクハラと性犯罪

教官室に呼び出されては迫られる。下宿近くの畳屋と、バイクショップのオヤジが面倒なことを言ってくるので店の前を通れなくなり、原付の免許取得もあきらめた(なんせ狭い町なので)。

それくらいはかわせたけど、家族行事もご一緒するほど親しんでいた家庭教師先から、愛人になれば何でも買ってやる、就職も任せなさい、と囁かれるように。町外れで帰りはバスがない。車で送ってもらうのが嫌とは、家族の手前言い出しかねた。教え子は受験前。辞めるタイミングを迷ううちに、夜の山中に連れ込まれた時は「殺される。飛び降りるしか・・・」と、生きた心地がしなかった。

角を曲がれば家、という場所で痴漢に遭って傷だらけになったこともある。アタマにきたので自転車で追いかけ、傘でそいつをしばいたら、お巡りさんに注意された。

12月のちょうど今頃だったか、高熱で寝込んでいた晩、窓からいきなり男が枕元に飛び降りてきた。間一髪。これは警察沙汰になったが、犯人は捕まらず。それから卒業するまで1年半近くつけまわされ、深夜にドアや窓を揺すられたり、留守中鍵を壊されていたりもした。日々必死で応戦、正面対決したこともあるが、それでも正体不明の敵はやって来た。

わたしは精神的に追い詰められて、殺されるくらいなら・・・と、凶器を準備し、すぐ飛び出せるよう靴(当時流行ったパンサーというシューズ)を履いたまま就寝することにしたのだ。

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