語り継ぐことの意味

アピアホールで開かれた震災シンポジウムへ。

基調講演「震災の体験を語りつぐ」の講師は、防災研究の第一人者として知られる室崎益輝氏(関西学院大学総合政策学部教授)。伝えることの大切さと被災地の責任、公のなすべきこと、語り継ぎの必要性や方向性などについて、とてもわかりやすいお話でした。

「死者の9割が倒壊直後に圧死という公式報告は疑問。助けを求める声は昼ごろまで聞こえていた」

「自助7・共助2・公助1というが、“1”でよいのか。耐震補強だけでなく、救助体制や災害医療の充実も行政の責任」。重大な投げかけです。

パネルディスカッション「語り継ぐ震災~絆から生まれたもの~」では、震災直後に救護センターを立ち上げ多くの傷病者を救済、今も国内外で被災者支援に奔走する元宝塚市立病院副総看護師長・黒田裕子さん、倒壊した自宅の廃材を使った作品や「生」の字アートで注目の現代美術家・大野良平さん、市職員として最前線で対応、退職後は地域福祉の現場で活躍中の松藤聖一さん、ご近所の皆さんに自宅のお風呂を開放された旭町の自治会長・喜入勝弘さんの4人が登場。それぞれのポジションから震災を語られました。

主催は宝塚市と宝塚NPOセンター。10年、15年が過ぎて、震災行事のマンネリ化が心配な16年目。「絆」物語に感動しておしまいでは困ると思っていましたが、ピりッと気づきを促される企画でした。

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