「夜間中学生」展にて

 学ぶたびくやしく 学ぶたびうれしく――。リバティおおさか(大阪人権博物館)で開催中の特別展「夜間中学生」を観てきました。

 戦争や貧困、外国籍など、さまざまな理由で義務教育をうけることができなかった人たちがたくさんいます。そうした人たちに学ぶ場を提供しているのが、全国にある31校の中学校夜間学級(夜間中学)。1960年代後半に国の方針転換で92校あった夜間中学が次々に廃止へ追い込まれていったとき、これを阻止するために立ち上がった「中学生」がいました。

 学び舎を守るため・つくるための在校生と卒業生、教員たちの運動がどんなものであったのか。写真や作文、特大タペストリーなど、運動の記録をとどめる何百点もの資料の前に立つと、生きるために学びを求めた人々の怒りと悲しみ、喜びが、まるで声を伴って伝わってくるようです。

 夜間中学の歴史と果たしてきた役割を知るのにこれほど興味深い展示はありません。

 

 *運動のリーダーで、証言映画「夜間中学生」を製作し全国行脚された高野雅夫さんご本人に会えました。同展は12月16日(土)まで。

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