チェルノブイリ・ハート

1986年4月26日、チェルノブイリで発生した史上最悪の原発事故。25年たった今、ここで何が起きているのか――。福島の事故以後、再び注目を集めるドキュメンタリー映画「チェルノブイリ・ハート」(2003年)を観てきました。

甲状腺の異常を訴える若者。重度の障害児が並ぶ病棟。奇形児。遺棄乳児院。Cs137入りジャムを食べていた高校生。水頭症の子ども。心臓手術を待つ少女・・・。直視するのもつらい現実が淡々と映しだされます。

ハートは「心」ではなく「心臓」の意味でした。放射性物質による内部被ばくで心臓に穴が開く病気で、手術しないと死んでしまうのに7000人もの順番待ち。この子たちにかける言葉をわたしは思いつきません。

ベラルーシ・ゴメリ州の甲状腺ガンの発生率は1000倍に増加し、ミンスク市では奇形児の出生率が25倍、健常児が生まれる確率は15~20%。遺伝子を傷つける放射能汚染の深刻さを裏づける数字です。

このことを認識できていた人、国がどう対応したかを知っている人とそうでない人とで、福島の事故後の行動はまったく違ったでしょう。これらが他人事でなくなるかもしれない。

先月20日、シネぴぴあでの最終上映に駆け込みました。まだの方、ぜひどこかで観てきてください。  

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