被害者支援と裁判記録廃棄問題

5日遅れで帰国した11月1日、朝9時に帰宅。荷ほどきもそこそこに食事と着替えを済ませ、県立のじぎく会館で開催された「犯罪被害者支援シンポジウム」(主催:公益社団法人ひょうご被害者支援センター)へ向かいました。
テーマは「被害者支援の足跡と裁判記録の廃棄」。支援制度の黎明期から現在までの歩みを振り返り、課題と展望を考える内容でした。

第1部では、理事長の井関勇司弁護士と、1997年の神戸連続児童殺傷事件で息子さんを亡くされた土師守さんが登壇。井関氏は「孤立した遺族」から始まった支援の歴史を、土師氏は「記録を残すこと」「語り継ぐ責任」を静かに、力強く語られました。

第2部は、神戸新聞社の霍見真一郎デスクの講演と鼎談。「少年A」全事件記録が廃棄された事案をもとに、記録の保存と公開、被害者の知る権利、社会の記憶としての意義が議論されました。
「記録は、被害者の尊厳を守る盾であり、社会の責任を問う鏡」
「記録は、未来への証言。失えば社会の記憶を失うことになる」

私が会派の仲間と犯罪被害者支援条例を議員提案したのは1期目の2004年。また、当選直後の議会質問が性同一性障害で、その子どもたちを取り上げた霍見記者の記事に感銘を受けてお電話したのは20年前です。
裁判記録廃棄事件は霍見記者の渾身のスクープですから、何が何でも今日ここに来たかった。ペンの力が事件記録の保存のあり方を見直す契機ともなりました。

妥協も忖度もしない地方紙の正義感と使命感。日本のジャーナリズムはまだ健在だと確信でき、晴れ晴れとした気持ちになりました。

#犯罪被害者週間 #犯罪被害者月間

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