荒地西山線③ ズレる認識

工事のスケジュールや内容を説明しようとする当局と、計画自体を認めていない住民側。双方の認識にはずいぶんズレがみられます。

都市計画の変更時には「案の縦覧」(都市計画法第17条)がおこなわれ、一定期間内に役所で図書を縦覧し異議等を申し立てれば都市計画審議会などで審議の対象となります。あとでいろいろ言っても遅いというわけですが、そうとは知らない住民からすれば今年3月の工事説明会はまさに“寝耳に水”。当局は「事業着手(用地買収開始)から6年もたっている」というけれど、住民はドリルでガリガリ始まって初めて「着手」を認識します。事態に気づいた住民側は必死で情報を集め、工法や工事の段取りについて疑問をぶつける。朝から晩まで毎日この問題を考え抜いている住民と、工事の説明に来た電鉄側との温度差は歴然・・・即答できない場面が何度もありました。

都市計画道路は国や県など広域にわたって計画されるもので、宝塚市の整備状況は40%台とたしかに遅れ気味。まちの“葉脈”として整備されるに越したことはありませんが、市の財政は予断を許さないほど逼迫しています。住民「かさ上げだけで109億円(年間10億円)もかかる事業を、こんな時になぜ進める必要があるのか」(議員の中でも疑問視する声あり)。当局「これ以上延期すると国の補助(50%)が受けられなくなり、市の負担が大きくなる」

「西山橋より先が整備されなければ意味がないが、その予定はまったく未定。渋滞の解消も緊急性はないと思う。教育や福祉などもっとお金を回すべきところがあるのでは」との地元の声も少なくないようです。

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