3年保育ボツの顛末(文教厚生委員会)

文教厚生委員会を傍聴しました。前半は、教育条件整備のための請願と、教育基本法「改正」に慎重な審議と国民的合意形成を求める趣旨の請願についての審議で、いずれも採択。

後半は、3年保育が見送られた経緯について。市は幼稚園教育振興計画(H11)で3年保育の研究実践を1年間実施することを決定、私立園の代表をまじえた審議会で十分に話し合われた上でのGOサインだったはずです。ところが、すべての準備が整い、保育料などを定める議案を市議会に提出した2日後、県・市の私立園協会の両会長が市長を訪ねて反対を表明。その後、市教委に見送りが指示されたようです。

「私立の理解も得られたものと認識していた」と市教委。一方、市長は「文科省は自治体に就学前教育を充実するよう要請し、3歳児保育をすすめているが、別に公立でやれとは言っていない」。

あれぇ、市長はやる気なかったんだ(ということになります)。仁川幼稚園で予定されていたのは「就学前教育を充実させるための研究」、つまりより豊かな育ちを模索するための実践であって、私立がおこなう3歳児保育とは目的が違います。営利と無関係の公立にしかできない事業なのに、私立園の経営を圧迫するからと引き下がるのはいかがなものでしょう。

保護者と地域の人々の期待、視察や研究を続けてきた現場の努力、市とくに教育行政の連続性への信頼・・・いろんなものが吹っ飛んでしまったような気がします。

仁川幼稚園の新園舎は木をふんだんに用いたすばらしい設計。吹き抜けのあるホールと保育室には昼下がりのやさしい陽光が差し込んでいました。あちこちに飾られたトールペイントのプレートは40人ものお母さんたちによるお手製。一段とかわいらしい絵から“3歳さん”を歓迎する心が伝わってきます。

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