渡部市長が当選後、パチンコ条例を改正して出店の基準を緩和した――。当初こんなふうに報道されたため、市民の間で「議会は何しててん!」との声があがっているようです。これは捨ておけません。
2003年9月、“なりたて”の頃とはいえ、注目の条例だけにわたしも関心をもって臨みましたから。
2003年9月、“なりたて”の頃とはいえ、注目の条例だけにわたしも関心をもって臨みましたから。
パチンコ店の出店を商業地域に限定した条例を「無効」とする判決が出て、市側が敗訴したのは02年。市はただちに準工業地域などでも出店を認めるよう条例を改正しました。今度は病院や学校、福祉施設等からの距離規制を敷いて、実質パチンコ店の進出に歯止めをかけようとするものです。
問題にされたのは「市長の同意があれば出店可能」ととれる文言。事実上の規制緩和だ、市長裁量権を盛り込んだ、と書きたてられましたが、
● 改正の理由は、風営法を超える市条例が「無効」とされたから
● 条例案は6月議会に上程する予定で、前市長時代に準備が進められてきた。4月末に就任した新市長が何かをねじこむ余地はなかったはず
● 成立が延びたのは商工会議所との協議が難航したため。後に開店したパチンコ店はすでに着工されており、条例が成立していても規制の対象外だった
● 市長裁量権はどの条例にも付されているもの。市長の「同意」があっても審査会に諮られる
渡部市長が業者にどんな便宜を図ろうとしたのかわかりませんが、条例への関与はまずなかったとわたしは考えます。規制の網がけが万全かどうかは別問題。地検の“本命”はさて、どこにあるのでしょう。




