『患者・家族に学ぶ医療安全』

宝塚市立病院の医療安全研修会を傍聴しました。

講師の北田淳子さんは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者のご主人を医療事故で亡くされた後、その病院の患者情報室で働くことを決意。患者家族の目線に立った提案や情報提供を行う活動をされている方です。

進行性の病であるがゆえの患者の不安と恐怖、家族にのしかかる介護の負担、3人の子の親としての悲しみと苦しみ。ご自身の体験談はあまりにも重く・・・。

事故は2度目の入院中に発生。スタッフの対処の誤りや主治医への連絡の遅れなどが重なって、意識不明に陥ったご主人は2カ月後息を引き取られたそうです。

なぜ病院に恨みや憎しみをもたなかったのか。北田さんは、「こんなことで死なせてたまるか」と叫びながら心臓マッサージを続ける看護師や主治医の懸命な姿、病院と看護師からの謝罪、病院スタッフの支えを理由にあげ、「過失を認めて患者家族と向き合う勇気をもってほしい」と聴き入る医師らに訴えます。

“ひと言”がもたらす「信頼」と「不信」についてもふれられました。

院内の講堂には白衣やマスクをつけた人が大勢集まっていて、部外者のわたしは緊張しました。

今日の研修が病院関係者の意識をいっそう高めてくれることを期待します。

  • facebook