観光と住環境

有線放送で「さよなら余部鉄橋メモリアル花火」のお知らせあり。てっきり浜辺で打ち上げるのかと思っていたら、なんと山側、小学校の近くの田んぼの奥からです。

8時15分。近所の人や帰省中の親子連れが集まる中、町長のあいさつに続いて、ドン! ドドン――。

月明かりしかないところでの花火は演出要らず。山々に音がこだましてすごい迫力です。地元のためだけの15分間、そして今回限りの花火大会でした。

風雪に耐えること90余年の鉄橋です。生まれたときからの風景が変わってしまうことを、みんなどう思っているのでしょう。大阪から帰ってきた義姉とわたしは、鉄橋を見上げながら初めてそんな話をしました。ここで育った義姉はとても寂しそうです。

周辺ではいろんな議論があったようですが、当の余部地区には「落ちてくる錆で車が傷む」「騒音がテレビの邪魔」という理由で架け替えを歓迎する声もあると聞いて、絶句――。

鉄橋が余部のシンボルとか、貴重な観光資源とか思っているのは、案外「よそもの」だけかもしれません。わたしなんか、立場上許されるなら「ふるさと納税」したいくらいなのに・・・^^;

そういえば、あれほど惜しまれて宝塚ファミリーランドが閉園する際も、「渋滞がなくなる」と喜ぶ住民が少なからずいました。年に2日の観光花火大会だって、近隣は必ずしもWelcomeな姿勢とはいえず・・・。

お役所や観光協会がいくら旗を振っても、にぎわいの「効果」が直接自分に還元されるか、間接的な恩恵ならよほど認識されない限り、そこに住む人々にとっては「生活優先」――それが現実なのでしょう。

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