災害とジェンダー

1月29日の議会報告会後、西宮市男女共同参画センター・ウェーブで開かれたシンポジウムに駆けつけました。テーマは「災害とジェンダー ~男女共同参画政策推進の視点から~」、(特活)グループみこしの主催です。

基調講演は、相川康子さん(特活NPO政策研究所専務理事)による「防災・減災・復興を見据えた男女共同参画を構築する」。

女性の経済的・身体的な弱さのもたらす深刻な状況、専門家や勤め人としての立場が見落とされがちで「ケア」する役割を期待されること、防災の知識を学ぶ機会や復旧復興の諸制度における「不平等」。女性たちが避難所で、家庭で、職場で置かれた状況を振り返ると、ジェンダーの問題が浮かび上がってきます。

男女共同参画基本計画に「防災」、防災基本計画に「男女共同参画」の視点が加えられたのは阪神淡路大震災から10年もたった2005年以降。東日本大震災ではさまざまな政府の方針に復興への女性の参画がうたわれましたが・・・。

防災会議における女性委員の割合は都道府県平均で4.1%(目標30%)、消防団員の女性は2.16%、地域の自主防災組織で女性がリーダーを占める団体は3.6%と、まだまだ「防災」=男性の仕事とみられているのが現状とか。女性を災害弱者のままにしておかず、防災・減災・復興の主体としてエンパワメントする意義と課題解決への具体的なアプローチ法が示されました。

続く「東日本大震災の被災地の状況と活動事例報告」は、もりおか女性センターの田端八重子さんから。発災後の避難所、女性たちの心身への影響、職員の状況、物資のデリバリーをはじめとする同センターの活動、今後の被災者(女性)支援に向けた課題など、3.11から今日までの動きを伝える熱いレポートに行政職員やセンター関係者、議員も身を乗り出すようにして聴き入っていました。

同センターはNPO法人参画プランニングいわてが指定管理者として運営しています。大地震を想定して、19年度から女性と防災に関する事業を展開されていたとは! 

後半のパネルディスカッションでは、主催者の一人でわが宝塚市の元部長・東郷ミチ子さんが「男女共同参画の視点からみた防災・復興のあり方に関する調査から」、男女共同参画センター横浜北の事業課長・常光明子さんが「女性の視点で考える防災のまちづくり事業の試み」、田端さんが「男女共同参画センターの役割」について、それぞれ興味深い話をされました。

田端さんの講演を聴き逃してきた私にはうれしい企画。全体を通してずっとひっかかっていたことが整理できたり、新たな気づきもあったり、とても有意義なひとときでした。

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