余部だより

新しいしめ縄に裏白と橙(ダイダイ)代わりのミカンをつけ、杠(ゆずりは)の葉にお餅を乗せて神棚に供えます。裏白はその辺から採ってきたもの。杠は、お義母さんが正月用にと庭に植えたら大きくなったとか。お餅も、今は電動ですが、つきます。

伝統行事や習わし事と無縁に育ってしまった私には、この家のいろんなことが珍しくてたまりませんでした。

義父は脳梗塞で倒れて、身のまわりのことができなくなっています。お正月支度の主戦力の義姉夫妻が帰れないので、今年は連れ合いが早めに、私も30日の最終列車で余部へ。

4人だけの年越しは初めて。お年始客は親戚だけ、私たちも忌みで(父が他界したので)年始まわりを控えてのんびり過ごしています。

元日の朝いちばんに、浜地区の家の代表たちが余部神社に「寄る」のについていってみました。

神社の向かいにカニ料理で賑わった藁葺き屋根のレストランがありました。廃業してずいぶん経ちますが、ここがデイサービスセンターになっていたのにはびっくり!

変わらぬ営みがある一方で、帰る度に田舎の“景色”は変わっていきます。

ちなみに香美町(1.9万人)の高齢化率は36.4%で、県下一なんです。

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