
午前中のテーマは「無戸籍児者問題」。弁護士の南和行さんが講師でした。
無戸籍者は全国で1万人と推定されています。無戸籍が生じる背景、無戸籍による生活上の困難、戸籍取得の手続きと課題、救済の動きなどについて、相談事例や判例を紹介しながらレクチャーしていただきました。
無戸籍者は全国で1万人と推定されています。無戸籍が生じる背景、無戸籍による生活上の困難、戸籍取得の手続きと課題、救済の動きなどについて、相談事例や判例を紹介しながらレクチャーしていただきました。
DV離婚後に出産した子どもの存在を夫に知られたくないが、今の夫の戸籍には入れられず…というケース(武井咲主演のドラマ「息もできない夏」がそうでしたね)や、夫の暴力に耐え兼ねて家を出た妻が新しいパートナーとの間に授かった子どもの出生届を、出せば夫が法律上の父親となってしまう。生活の平穏を脅かされるおそれも大・・・というケースなど、無戸籍を生じさせている原因の多くが民法第722条(嫡出推定制度)によります。
もともとは子に父を与えるための「300日ルール」。DNA鑑定が容易になった今は存在意義が薄れつつあり、かえって子の利益を侵害する結果を生み出しているのです。
しかし、民法改正の道のりは遠く――。
無戸籍解消のために求められることは、当事者がアクセスできるところへの誤りのない情報提供 ▼無戸籍でも「できる」ことへの支援体制の拡充 ▼実態把握と支援体制(教育・福祉・医療)の整備 ▼司法における積極的な判断と立法への問題提起 ▼人権保障としての家族法のあり方についての幅広い議論。各市ででできることを提案していきます。




