
宝塚大橋の竣工時(1978年・昭和53年)に作成された冊子が中央図書館の資料室にありました。裏表紙に、当時の兵庫県知事・坂井時忠氏のメッセージが載っています。
「遠いむかしから、橋は、人々の生活活動の場を拡げ、他の地域との物資の流通や文化の交流などに大きく役立ってまいりました。小川をまたぐ丸木橋の時代から、大河にかかる鋼鉄製の長大橋まで、人類の科学技術の進展とともに、橋もまた進歩してまいりました。橋には、その時代、時代の歴史が刻みこまれているともいえましょう。私たちも、先人に負けないよう、次代に残す文化遺産として、立派な橋を創造したいと、日頃から念願しておりました。
ここに新装竣工なった宝塚大橋は、まさにその夢を実現したもので、従来の橋のイメージを大きく変え、文化都市宝塚にふさわしく、緑と、水と、彫刻を配した憩いの広場ともいえる、橋上公園です。この橋は県が推進しております、豊かな風土と人間性の回復を求める、“新しいふるさとづくり”モニュメントのひとつでもあります。
この宝塚大橋が、県民の皆さんをはじめ、宝塚市を訪れる人たちから、愛され、親しまれる、心のかけ橋となることを念願してやみません。」
同じく宝塚市長・友金信雄氏は、宝塚大橋のことを、「全国においてもユニークなものであり、“住宅・レクリエーション都市”――宝塚にふさわしい橋上公園を配し、住民の皆様方、宝塚を訪れる人々にとって有意義な施設」と述べています。
橋そのものがモニュメント。時代に残す文化遺産――。先人たちの熱い思いをどう引き継いでいくのか、真剣に考えるべき局面ではないでしょうか。




