
マンションの課題と防災を考える講演会が宝塚南口会館で開催されました。主催は宝塚第一小学校区まちづくり協議会。講師の久保依子さん(マンションみらい価値研究所所長)は、マンション管理士で防災士、販売・管理会社で豊富な現場経験をもつ方です。
まず、大地震が発生すると、マンションではエレベーターが停止、トイレが使えない、断水などが起こることを確認。水道復旧時に階下への水漏れを起こす危険性にも言及されました。

管理組合役員のなり手不足、認知症によるトラブル、孤立死の事後処理の大変さ(管理組合が担うケースも!)など、実際に起きている事例をうかがうと他人事ではない気がしてきます。
次に、最近よく耳にする「二つの老い」について。建物・設備の老朽化と居住者の高齢化が重なると、修繕や建替えの合意形成が難しくなり、費用負担の偏りや管理不全、さらにはスラム化のリスクが高まると指摘されています。
久保さんは「発災時の対応も、認知症や孤立の問題も、居住者同士のつながりによって未然に防げたり、被害を軽減できたりする」と強調されました。
夏祭りなどで親睦を深めているマンションでは課題を共有しやすく、協力し合える関係づくりが進み、結果的に資産価値の維持にもつながるとのこと。古くても大人気のマンションがあるそうです。

後半のワークショップではテーブルごとに情報交換を行い、質疑応答へ。
一小校区は震災後に高層マンションが急増した地域で、寺本さなえ事務所もその一角にあります。自宅のある栄町も同じくマンション街。大規模修繕をめぐる課題やマンションでの備蓄のあり方など、とてもよい学びの時間となりました。




