千葉Lの星逝く

「均等法施行から1年。今年の春、社会へ巣立った女性達が実力をつけ、大きく成長していってほしいと願っています」 裏にそんな後記が書かれていた切り抜きを、今日まで知らずに持っていました。『ちばの婦人』という、千葉県青少年婦人課が発行していた冊子(昭62)です。

写真は、その職場紹介シリーズに掲載された「千葉リビング編集部」。私が大手メーカーを退職後、記者として再出発したところです。ショッピングからグルメ、金融、お役所情報などを集め、原稿用紙を埋めていく作業は楽しく、経歴もライフスタイルもさまざまな女11人の集まる職場は、小所帯ながら活気に満ちていました。

そして、破格の存在感をみせていたのがT編集長。仕事と遊びと「食」その他、あんなにたくさんのチャンネルと人脈のもてる人を、私は見たことがありません。

日給制・賞与ナシ・残業多の×××な待遇でもみんなよく働きました。「寺本すごい。いいよ、これ」というひと言と、もっと面白い仕事を任せてもらえるのがうれしくて。この人の下での2年間は、はねっ返りの私にとって特別な修行期間だったような気がします。

日曜の晩にとびこんできたTさんの訃報――ありえない話です。独立後ますますパワフルに活躍されていたのに。翌朝、わたしは始発のJALで羽田に向かい、21年ぶりに千葉・姉ヶ崎を訪れたのでした。

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