ピッコロ劇団「神戸わが街」

ピッコロ劇団の「神戸 わが街」は、阪神淡路大震災から10年に際し、劇作家で前代表の別所実がワイルダーの名作「わが町」の舞台を神戸の街にうつして、人々の日常や人生の尊さを描いた作品です。

それが、震災30年の今、上演されると聞いて、県立芸術文化センターへ。

プロローグは、語り手が神戸の街の移り変わりを語るところから。ヨシオやエミリーをはじめ、町の人々が神戸の歴史や震災の記憶を語り合うシーンに、「風の子守歌」のやさしい旋律。「この街は変わったけれど、僕らはここにいる」と、ヨシオが言うのを聞いて、壊滅的な被害を受けた街の復興を喜びながら、失った大切な人や過ぎた日々を振り返りもする、ちょっぴりセンチメンタルで、(がんばってきたな、明日もがんばろう)的な気持ちを思い出しました。震災10年の節目って、そんな感じだったなぁ。

神戸という街に暮らす人々の愛着や日常へのいとおしみがじんわり伝わってくるような作品でした。

神戸はあの震災の象徴。私自身も幼子をかかえて越してきたばかりの宝塚市で被災し、1年ほどですが、人並みの混乱を体験しています。若い人たちはどのように感じたのでしょう。

ずっと昔も、今も、これからも

街が姿を変えたとしても

わたしたちの営みは続く――

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