毎日新聞社オンラインイベント「産む、産まない、産めない どれも私」は、妊娠・出産をめぐる価値観や社会のまなざしを見つめ直し、「生き方の選択」をどう支えるかを考える企画。ゲストは、衆議院議員の野田聖子さんと作家の甘糟りり子さんでした。
まず、「働きドキ=産みドキ」問題。キャリア形成の大事な時期と妊娠・出産のタイミングが重なる現実の中で、女性がどれほどの選択の重さを抱えているか。それも、制度や職場環境が整っていなければ、実際には選べない状況が生じてしまうという指摘は、過去の私自身の葛藤とも重なります。
そして、産んだら産んだで次々にハードルが待ち構えているんですよ、女性の前にだけ。
「産まない」に理由が必要なのか──この問いにも強くうなずきました。

産むことは称賛され、産まないことは説明を求められる空気が残っている現実。生き方は本来もっと自由であるはずで、誰かの選択に理由を求める社会はまだ成熟途上です。経済的理由で「産まない」選択をせざるを得ない若年世帯が増えているのも、政治の責任でしょ。
少子化対策では、結婚や出産を望まない若い世代の価値観にも議論が及びました。
個人の願いを尊重しながら、社会としてどう向き合うのか。数値目標だけでは語れない複雑さがあり、「産めよ殖やせよ」的価値観がちらつくようでは困るのです。
さらに、「子持ち様」という言葉に表れた分断についても話題になりました。妊娠・出産は個人の問題であると同時に社会の課題でもあり、地域のあり方に左右されます。多様な生き方が尊重される社会へ向けて、自治体としてできることを提案していきたい──議員寺本の原点に立ち返る時間でした。
ちなみに野田聖子さんは、宝塚市議会70周年記念シンポジウムの基調講演「ガラスの天井その先へ ~女性議員が半数を超えた!~」をお願いした方です。政治家として女性活躍や子ども政策に尽力し、プライベートでは14回の体外受精、精子提供を経て50歳で出産。企画者として外せない人選でした。
ガラスの天井は、この人に破ってもらいたかったなぁ。
※4月30日放送分のアーカイブ
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