文化放送「アンチ香害」で物議   聴取率狙いの番組構成に疑問

8月5日の文化放送「おはよう寺ちゃん」の内容を確認して、のけぞってしまいました。番組ゲストの医師・村中璃子氏が、香害や化学物質過敏症(MCS)に苦しむ人々を真っ向から否定し、香害を「日本固有の現象」、MCSについても医学的評価を矮小化する発言を連発していたからです。

「香害は騒いでいる人が勝手につけた言葉」

ずいぶん刺々しい。香害は、自治体や私たち議員に相談が寄せられている現実の健康問題です。

「WHOも化学物質過敏症はないと言っている」

WHO(世界保健機関)はMCSを国際疾病分類に収載していないだけで、「存在しない」と断定した事実はありません。
北米では公共機関がフレグランスフリーポリシーを採用する例もあり、香料による健康影響は海外でも議論されています。

番組では、「ありもしない症状を訴えている」「障害年金を受け取れるようになっているのが問題だ」など、当事者への偏見と社会の分断を助長しかねない発言も続きました。

村中氏は、子宮頸がんワクチン(HPV)問題で一躍注目を集めた人。医療知識を背景に強い言説を展開するこうしたタイプは、医療ポピュリスト(炎上型医療オピニオン)と呼ばれるらしく、ジャーナリストとしても疑問符がつけられていました。

個人への評価はさておき、問いたいのは、そんないわくつきの人物をゲストに起用したメディアの責任です。

公共の電波で一方的な見解を流すことには大きな問題があります。健康被害に苦しむ人々を傷つけ、社会的に追い詰め、行政や学術機関の調査への信頼を損なう結果を、局はどこまで想定していたのでしょうか

私が代表を務める「香害をなくす議員の会」はこの問題を看過できず、14日付で文化放送に抗議文を送付しました。

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